TEACCHモデルに学ぶ実践研究会 自閉症カンファレンス NIPPON 2015

今年も、国内最大、最高の自閉症(ASD)支援のための専門会議に

自閉症(ASD)を正しく理解し、世界でもっとも優れた支援のスピリッツを共有するための「自閉症カンファレンスNIPPON」。日本全国から1,000人を超える参加者を集め、国内最大、最高の会議を目指します。14年目の今年は、TEACCHプログラムの現在のディレクターを招き、最新の情報を提供していただきます。

「自閉症支援の黒船」から25年。新たな一歩を東京から

米国ノースカロライナで行われている教師と専門職のための5日間にわたるトレーニングセミナーを、日本で初めて開催してから昨年で25年。「自閉症支援の黒船」と呼ばれたそのときに、コトバと文化の壁を越えて日本にタネをまいたTEACCHプログラムの元ディレクター、ゲーリー・メジボフ教授が今年も来日。あとを継承する現ディレクターのローラ・クリンガー准教授と、新旧ディレクターが東京に初のそろい踏みです。

「実践」から学ぶ支援の神髄

自閉症カンファレンスがこれまで継承してきた支援の神髄を実践から学ぶというTEACCHプログラムのスピリッツ。日本全国の実践報告は、もうひとつの主要プログラムです。今回も全国から数々の実践報告が集まります。支援の実際をテーマ別に分けた分科会は、今年も充実した内容でどれも聞き逃せません。好評の初心者のための入門編の解説講座も準備しています。暑い夏の熱い2日間、自閉症(ASD)支援のスピリッツは、今年も東京・早稲田から。

断然、注目の自閉症(ASD)フェスティバル

全国の多くの関係者が注目する「自閉症カンファレンスNIPPON」。自閉症(ASD)を正しく理解する場として、情報収集や交換の場として、そして支援のフィロソフィーを学ぶ場として、今年も新たな「自閉症カンファレンスNIPPON」は断然、注目です。


と き:2015年8月22日(土)~23日(日)

ところ:早稲田大学 早稲田キャンパス 14 号館

対 象:自閉症の療育に関係する親、教師、専門家など

定 員:1,000 人

参加費:12,960 円(税込)

参加申し込み:社会福祉法人 朝日新聞厚生文化事業団のサイトをご覧ください。


メインプログラム

米国ノースカロライナのTEACCHプログラムの現在の最高責任者(ディレクター)、ローラ・クリンガー准教授と、前ディレクターのゲーリー・メジボフ教授が、自閉症支援の最新情報を提供します。

『大人になった自閉症~ TEACCHの成果』

TEACCHプログラムの支援を受けて育ち生活している20歳~ 55歳までの成人の自閉症の人たちについて、プログラムがどのように影響をもたらしたか(予後)の研究結果が出ました。「TEACCHの効果」についての考察です。

『自閉症の人への支援をどう構築するか』

社会的なかかわりを常に意識したTEACCHプログラムによる支援は、初期の段階からどのような点に着目をし、その戦略を構築していったのか。自閉症の人を支援する方策を考察するために必要な具体的なヒントを。

『自閉症の人へのトータルサポート』

自閉症支援には、生涯を見通して、社会とどのようにかかわりを持つかの視点が必要です。現在のTEACCHプログラムが目指すup to dateの支援の全容について紹介します。

分科会

2日目午前の分科会は、3つのテーマに分けて、全国から集まる各分科会5人の実践発表があります。各分科会の選択と移動は自由です。

「スケジュール」

「時間割」や「日課」ではない、個別のスケジュール。一人ひとりを個別化して一人ひとりに合わせたスケジュールは、支援の基本です。

「はじめての構造化」

支援の基本に立ち返ります。正しく一人の人を評価し、正しい支援に結び付ける。その最も大切なツールである「構造化」。

「アクティビティー」

学校の教室で、家庭の中で、福祉や就労の現場で、あるいはレジャー(余暇活動)で。さまざまな場面での具体的な支援の実践を。

入門解説講座

自閉症の人たちへの支援の有力な戦略のひとつ構造化。「実践するための入門編を」の声におこたえして、今年も自閉症カンファレンスNIPPON実行委員が基本的な考え方を分かりやすく解説します。

1日目午後 「構造化」

「構造化」の基礎について分かりやすく解説します。

1日目午後 「評価と自立課題」

支援のすべての基本となる「評価」について解説し、「自立課題」のつくり方を学びます。

サブプログラム

『コミュニケーション機器ルーム』

自閉症の人たちのコミュニケーションをサポートする機器の展示とデモンストレーションを。実際に見て、触れてみてください。

『ポスターセッション』

日頃の実践やアイデアをポスターで発表。全国各地の活動がビジュアルに報告されます。

『医療ルーム』

自閉症の人たちが医療機関を受診する際に役に立つサポートの数々を医療の側からご紹介します。

『書籍コーナー』

自閉症をはじめ、発達障害などに関する数多くの書籍が一同に。内容を実際に確かめてお求めいただけます。

その他にも魅力的なプログラムを用意しています。

※各プログラムは、都合により内容・時間帯などを変更する場合があります。